・血統分析、予想に必要な基礎知識
・豊富な血統・種牡馬データ
・亀谷氏の予想・分析の実例
に興味のある方は必読と言っていい本。
「血統」は知れば知るほど奥が深く、また情報量も多くなってくる。
初心者にはとっつきにくく、ハードルが高く感じるかもしれないが、そんな方にも「血統とは」レベルから解説しているため、理解は難しくないはずだ。
一方、ある程度競馬に詳しく、予想する上で「血統」を取り入れている方。そういった方は“教科書レベル”だから無理に読む必要はない!?と言うとそうではない。この本を読むときっと「まだまだ知識が少なかった・低かった」と再確認できるはずだ。むしろ「血統」で予想スキルを高めたい方ほど読むべき本だ。
多くのベストセラーをもつ亀谷敬正氏が手掛けた初の「血統入門書」。「血統」に興味のある方・知識を深めたい方は手元に置いておきたい一冊。オススメ。
情報
タイトル | 勝ち馬がわかる血統の教科書 |
Kindle版(電子書籍) | 勝ち馬がわかる 血統の教科書 Kindle版 |
著者 | 亀谷 敬正 |
出版社 | 池田書店 |
発売日 | 2018/3/19 |
価格(Kindle版) | 1430円(1080円) |
著者プロフィール | 血統馬券予想理論「血統ビーム」の提唱者で、「ブラッドバイアス」 「大系統」「小系統」などの血統予想用語と概念の作者。 競馬と血統の楽しみを伝えるため、TV番組やインターネット、書籍・雑誌での企画、執筆・出演も多数手がける |
概要
■序章
血統予想で激走馬を見抜く
■第1章
血統の基礎知識
■第2章
血統で馬の能力を見抜く
■第3章
レース条件から激走馬を予想する
■第4章
予想に直結する主要種牡馬事典
■第5章
血統の歴史とサラブレッドの未来
血統で馬の能力を見抜く
レースによって求められる能力が異なる。
すべての血統は「日本型」「米国型」「欧州型」に区別できる。
■日本型
【ポイント】
・中距離、高速芝コース
※コンディションがよく、走りやすい芝コース
【求められる能力】
・瞬発力
※直線でのスピード勝負に強い血統
【求められる父系(大系統)・種牡馬】
・サンデーサイレンス系
→ディープインパクト、ハーツクライ
・プリンスリーギフト(ナスルーラ系)
→サクラバクシンオー
など
■米国型
【ポイント】
・2歳戦、ダート
※平坦小回りで、スピードが出やすいダートコース
【求められる能力】
・加速力、持続力
※スピードを維持し続けられる血統
【求められる父系(大系統)・種牡馬】
・エーピーインディ系(ナスルーラ系)
→タピット
・フォーティナイナー系(ミスタープロスペクター系)
→フラワーアレイ
・ヴァイスリージェント系(ノーザンダンサー系)
→クロフネ
など
■米国型
【ポイント】
・タフな芝コース
※起伏が激しく、タフな芝になりやすいコース
【求められる能力】
・馬力、持久力
※タフな路盤でもスタミナを消耗しない力を持つ血統
【求められる父系(大系統)・種牡馬】
・サドラーズウェルズ系(ノーザンダンサー系)
→ガリレオ
・ダンチヒ系(ノーザンダンサー系)
→ハービンジャー
・グレイソヴリン系(ナスルーラ系)
→ジャングルポケット
など
コメント
競馬を予想する上で、コース適性(芝、ダート)・距離適性・脚質・成長(早熟、晩成)など、様々なファクターから考察・分析をすると思うが、それらはすべて「血統」が影響している。
そのため、「血統」を通じて競馬を予想すれば、より勝利への可能性は高まるはずだ。少なくとも、本書はそう言うテーマで基礎から解説してある。
例えば、上記(血統で馬の能力を見抜く)のような解説が本書にあるが、たったこれだけでも競馬予想の助けになるだろうし、楽しみが増すと思われる。
初心者は闇雲に予想するより、こういったキッカケがあれば、的はだいぶ絞れ予想が楽しくなることは間違いない。
(例)中距離コース→サンデーサイレンス系(ディープインパクト産駒)をまず見よう!!
亀谷敬正氏は、長年に渡って「血統」をテーマに競馬予想をしている。その知識・情報は膨大と言えよう。そんな亀谷敬正氏が「教科書」と題したタイトルで解説しているだけあって、とても分かりやすい。
後半は「種牡馬辞典」として、各系統の特徴や実例に多くのページを割いているため、一気読みして理解というよりは、日々の競馬予想で使い続けるものとして考えたほうがよい。
少々厚めの本であるため、持ち運びに苦労するかもしれないが、予想のときは常に手元に持っておきたい。
本書を通じて、さらなる競馬の奥深さと面白さを味わう一助となることは間違いない。
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タイトル | 勝ち馬がわかる血統の教科書 |
Kindle版(電子書籍) | 勝ち馬がわかる 血統の教科書 Kindle版 |