【書評】勝ち馬がわかる 競馬の教科書

・競馬新聞の見方を知りたい

・競馬場でパドック・返し馬の見方を知りたい

・競馬番組、コースの特徴を知りたい

 

 

上記のように、「競馬予想をするために必要な知識・情報を知りたい」人に向けた内容が一通り書かれている本。

 

競馬初心者は、まずこの本を読むことから初めてみるのも良いかもしれない。

また、競馬初心者以外は“基本をおさらいしたい”・“曖昧な知識を確実なものにしたい”ということでも十分役に立つ本である。

 

 

情報

 

タイトル
勝ち馬がわかる競馬の教科書
Kindle版
(電子書籍)
勝ち馬がわかる 競馬の教科書 (池田書店) Kindle版
著者 鈴木和幸
出版社 池田書店
発売日 2010/10/5
価格(Kindle版) 1430円(1080円)
著者プロフィール 競馬評論家。昭和43年青山学院大学を卒業後、ダービーニュース社に入社。

50年には日刊現代に創刊と同時に入社。

日刊現代では、本紙予想を20余年にわたって担当。

58年にその日の全レースを的中させるパーフェクト予想を本誌予想として初めて達成。

 

 

概要

■プロローグ:勝馬予想のための1週間

 

■第1章:競馬新聞はココを見る

・競馬新聞の選び方

・馬柱の見方

・近走成績の見方

・調教欄の見方

・厩舎情報の取捨選択

 

■第2章:パドック・返し馬で激走馬を見抜く

・パドックの見方

・本場場入場・返し馬の見方

 

■第3章:競馬番組とコースを知る

・競馬番組というカレンダー

・JRA全競馬場の特徴と対策

 

■第4章:現代競馬の傾向と対策

・現代競馬の考え方

・血統は世界の共通言語

 

■第5章:勝負を分ける馬券の買い方

・相手関係を見きわめる

 

■勝ち馬予想・レース観戦に役立つ競馬用語集

 

 

コメント

競馬予想をするのに必要な情報は「馬の実績」「調教」「当日のパドック」「レース情報」「コース情報」など様々ある。

 

本書は、そのうちどれか1つにかたよって説明しているわけでなく、どの内容もまんべんなく説明してあり、この1冊があれば競馬の醍醐味を十分楽しむことができるようになると考える。

 

また巻末に索引があるため、知りたい情報を必要なぶんだけ、すぐに調べることができるようにもなっている。「競馬用語辞典」としても利用価値がある本。

 

後半は「競馬場の特徴」や「血統」といった、競馬の中でもやや難しめの要素について触れているが、それも基本程度で難しさはない。むしろ、この本で基本を掴んでから「血統」をテーマにした書籍を買い増す方が効果的かもしれない。

 

写真やイラスト、図解説明など、非常に見やすく、どれも見開きでまとめてあるため、まさに「教科書」という構成になって読みやすい。

 

「競馬を長く心地よく楽しむための本(文中より)」というコンセプトのもと書かれた本であり、「競馬で儲かるための指南書」という概念の本ではない、筆者の「競馬への情熱」が伝わる本。競馬ファンは、手元に置いておいきたい一冊。

 

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勝ち馬がわかる競馬の教科書
Kindle版
(電子書籍)
勝ち馬がわかる 競馬の教科書 (池田書店) Kindle版